遅咲ゆーとぴあ

いい大人2人と猫のスットコドッコイな日々

写真立てを飾ること

私の実家では、家族写真を飾る習慣が無かった。

写真を撮らない家なのかというとそういうわけでもなく、正月で親戚が集まった時や、たまに遠出した時などイベントごとがあれば記念写真は撮っていた気がする。

で、その写真はどうするかというと、アルバムに入れっぱなしなのである。

昔ながらの、でっかくて重いあのアルバム…。押入れの奥に収納され、結婚する時に引っ張り出して思い出に浸るか、披露宴で使用するために渾身の数枚を発掘する時ぐらいしか見返していない。

今までそれが当たり前だったけれど、しまっておくのがなんだかもったいなく感じるようになった。

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大きくなるにつれて減っていく家族との時間。赤ちゃんのときは立っただけで、歩いただけで何枚も撮ってもらった写真も、機会はだんだんと減っていく。

 

写真を飾ることって、なんか照れくさい。

お金持ちでないとできないほどの行為ではないのに、なんとなく豊かな家の象徴な気がしていた。

飾ってあれば意識しなくても毎日見る写真立て。笑ってる自分たちの顔を毎日見られるってけっこう幸せなのかもしれない。

 

今我が家では沖縄に行った時の海の写真と、近場の海でニヤニヤしながら撮った写真が飾ってある。意識したことはなかったが、海が好きなのだろうか。まぁ映えるのは間違いない。

普段は海とは無縁の生活なので、この写真たちが視界に入るだけで日常を忘れリラックスしている自分がいる。我ながら安上がりな女で良かったと思う。

 

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