遅咲ゆーとぴあ

いい大人2人と猫のスットコドッコイな日々

なんでもない日のショートケーキ

ケーキを買いに行った。早く行かないとお昼には全て売りきれ、焼き菓子のみの販売になってしまう人気店。

開店3分前に着いた時、すでに4人もの猛者たちが並んでいた。

もっと早く着くべきだったか。

さっき道中でつまづいたのが恥ずかしくて、無意味に横断歩道を渡ったりしてたから到着が遅れてしまったのだ。

 

今日の狙いは苺のショートケーキ。このお店、ショートケーキは特に売り切れるのが早く、陳列してあるのを一度も見たことがない。きっと子どもが食べられるから人気なんだろうな。お酒が入ったガトーショコラやピスタチオは、ちょっと大人な味だから残ってることもあった。

もし最初からショートケーキがたくさん並んでいたら、選ばないかもしれない。小学校高学年くらいから、「ショートケーキはコドモが食べるものだぜ」とイキがり、シンプルなものを避ける傾向にあったが、今はとても食べたい。

売り切れるとなるとますます食べてみたい。どんどん価値あるものに思えてくる。

 

今日は外からガラス越しでもショートケーキの姿が確認できるが、前の人たちが大人買いしたら終わりだ。

 

前の人が言った。

「シュークリームを15個ください」

 

お…、びっくりした。シュークリームか… 。ハラハラしたが無事買うことができた。

途中、初めて見るミルフィーユの存在に気づき葛藤し苦しんだものの、浮気せずショートケーキと帰路についた。

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夕ご飯のあとにおコーさんと食べたそれは、プロが作った完璧なショートケーキだった。これぞ原点、初めてケーキを食べた時のことは覚えてないけど、その喜びが蘇るかのようなおいしさだ。

そして、さっき見たミルフィーユのことも忘れられないので近々また行こうと思う。明日行こうかな。